突然ですが、TOKIOの城島リーダーや女優の波留さんが、
黒い筐体を目の前に戸惑いながら話しかけるCM、最近よく見ません?
黒い筐体の正体はスピーカーなんですが、
ただのスピーカーではなくAIアシスタントを搭載したスピーカーです。
具体的な製品情報についてはリンク先をご覧いただければと思いますが、
Clova WAVEのように、モノをインターネット経由で通信させる、
いわゆる、モノのインターネット化のことを「IoT」と呼びます。
IoT時代とは一体なんなんでしょうか?
「IoT」はInternet of Thingsの言葉の略で、日本語にすると「モノのインターネット」。
言葉だけを聞くと難しそうですが、案外多くの方がすでに体験済みかもしれませんよ?
例えば、バスの運行状況。
福岡はバス王国と表現されることもあるそうですが、停留所に行くと時刻表にQRコードが貼ってあったりします。QRコードを読み取るとインターネット経由でバスの運行状況を教えてくれます。バスアプリもあるのでそちらを利用する方もいると思いますが、これは言うなれば”バスのIoT化“です。
最近見たニュースだと、歯ブラシもIoT化しているようです。
歯ブラシをIoT化することにより、歯磨きしている最中にもインターネット経由で歯医者さんから歯磨きアドバイスをもらえるとか。
このようにモノがインターネットに繋がることで、離れた場所にいてもモノと情報のやりとりが行えるというのがIoTの特徴ですね。
昨日見たニュースの中にIoTに関連する記事がありました。
地方における大きな課題のひとつに人口減少があります。
※ちなみに限界集落と呼ばれる人口の50%以上が高齢者の集落数は、国交省と総務省によると全国で1万4375あり、全国の集落の約2割に相当するそうです。
一方で地方には伝統産業が多くあります。
記事では、地方にある多くの伝統産業を今の時代の技術や価値観に合わせてブランディングすることで、地元の人だけでなく外部の人も交じり合うことができ、幅広い人材を発掘、育成することができるのではないか と述べられています。
地元の人だけでなく、外部の人も交じり合いながら、伝統産業を再評価している。このようなアプローチでの成功事例は、これからもいろいろなところで起こりうるでしょう。
先ほどの記事を要約すると、
「地方こそIoTを駆使して社会インフラを変えていく可能性を秘めている」
ということです。
なぜ”地方こそ”なのか?を考えてみます。
繰り返しになりますが、IoT(モノがインターネットに繋がること)により、
モノとデータ通信が行えることは把握できたと思います。
ちなみに、データにはビッグデータと呼ばれるデータがあります。
ビッグデータとは字のごとく巨大なデータ集合で、行政などが公開しているデータもビッグデータと表現されることがあります。
データ収集時の細かいルールは記事にあるように自治体によって異なる。
となると、ビッグデータを活用する際のデータ取り扱いルールについても自治体が整える必要が出てきます。
ということは、地方のデータは地方ならではの活用方法があるということです。
ICT産業の育成を進める福島県の会津若松市では、市民の医療データというビッグデータを様々な企業や大学が自由に使えるようにしたそうです。
その結果、富士通、アクセンチュアなどが会津若松市に集まってきたと。
今やハイテク企業が集積する「注目の場」になっているようです。
さて、IoTを皮切りに地方の再生について調べる機会となったわけですが、
IoT化することで新たな価値の創出が可能になることがよくわかりました。
地方が持っているデータを解析することで、地方が抱える課題を発見できる。
地方が抱える課題がオープンになることで様々な人材と連携しやすくなる。
様々な人材と連携することで、これまでにない価値(雇用の場や働き方の改善など)が創出されていく。
これからの時代、つまりIoT時代はデータ主体な時代。
データ活用により、これまで取り組んでいた(取り組まざる得なかった)ことが、
“取り組まなくてもいいこと”になる時代。
単純作業、労働は淘汰され、新しい働き方、価値創出の時代。
これまでの”当たり前”が通用しない時代。
そんな時代に生きるんだなあと。
さっそくこちらの書籍で勉強です。読み終わったら、またまとめます。