最近、自動運転技術のニュース盛んに取り上げられている気がします。
自動運転関連でニュース記事をいろいろ読んでいる中で、
「20年後に車を所有している人はいない」という記事を見つけました。
個人的には所有するものというより、利用するものという方が感覚的に近いです。
レンタカーサービスや、シェアリング・エコノミーの発展、
そういう背景が、所有<<利用という感覚を強くしているのかもしれません。
利用という観点で自動運転技術を考えると、農業分野で使えないのかなあと思ってたんですが、実際調べてみるとやはりありますね。
今回は、自動運転技術と農業について取り上げてみます。
農林水産省のデータですが、農業就業人口は年々減少していっており、
平均年齢も約65歳と高齢化が進んでいます。
農業就業人口が減少する理由はいくつかあるようです。
など。ネガティブなイメージが先行していることや、天候に左右されてしまうという部分も就業人口が増加しない理由になっているようです。
ネガティブニュースが先行しましたが、農業の将来について調べると、
意外にも(?)農業の将来は有望だという記事も目立ちます。
1年前の記事ですが、投資家のジム・ロジャーズ氏は農業はチャンスだと話しています。
また、農業法人という法人もでき、税制面などでも優遇される土壌もできています。
そして、将来が有望な仕事TOP21の21位に「農業や牧場などのマネージャー」がランクインしています。
世界の人口が増加し続ける現在、食料危機、食料不足の問題が懸念されるなか、
食料という資源を持つことはやはり重要だということが考えられます。
将来有望だが、現実は担い手不足、就業人口の高齢化に悩む農業業界。
人に依存する体制のままでは衰退は否めないかもしれませんが、
農業の世界にはどんどんテクノロジーが進出しています。
アメリカでは移民規制による人手不足を解決するため、ロボット導入に伴う作業の自動化を進めているようです。
また、日本のクボタでは冒頭に紹介した自動運転技術を農機にも転用しているようです。GPSを利用して運転ルートを設定し、目的の耕作の自動化を可能としています。
そして、ドイツの大手自動車部品メーカーのコンチネンタルは、
農業用の完全自動運転車両を2025年から導入することを目指すと発表しています。
今回、農業とテクノロジー(主に自動運転技術)について調べてみました。
将来有望であるが人手不足に悩むというジレンマに陥っている農業分野ですが、
世界各国で人材不足を解決するために様々なテクノロジーが考えられていることがわかりました。
テクノロジーの大きなメリットは、やはり自動化でき、ミスが入りにくい。
そして、疲れ知らずという部分ですよね。
収穫時期には1日15時間も畑にいることもあるらしいですが、自動化できるようになれば15時間も費やさなくて済むようになると思います。
収穫作業の自動化ができるのであれば、農地を大きくすることだって容易になっていくかもしれません。
気象データを活用すれば、天候に左右される影響も狭めていくことができると思います。
今までデメリットと思っていたことが、テクノロジーを使うことでデメリットに値しなくなる。
人で解決できないのであれば、テクノロジーで。
農業の分野も大きく進化していきそうですね。