「NewsPicks」をご存知の方は多いと思います。
NewsPicksは経済情報に特化したニュース共有サービスですが、
コンテンツのひとつに「BookPicks」があります。
BookPicksは書籍の著者などをゲストに招き、書籍に関連する内容をテーマに、
1時間ほど対談する番組です。
今回はそのBookPicksの中でも、TimeBankを運営するメタップス創業者の【佐藤航陽さん】の回が非常に面白かったので、ブログで頭の中を整理をしていこうと思います。
今回、BookPicksの中では佐藤さんの著書である「お金2.0」がテーマでしたので、
そちらの内容に沿ってお話しが進められていました。
1番最初のトークテーマが「あと10年で新しい経済がやってくる」でした。
今の経済は何か?というと資本主義の経済です。
資本主義ではどんな価値がやりとりされているかというと有用性としての価値だと。
佐藤さんは価値は大きく3つに分類できるとおっしゃっていました。それは、
です。資本主義は1番目の有用性としての価値が提供され、求めらていると。
有用性なので、役に立つものが価値になり、お金になるという感じです。
しかし、こと日本において1の価値は飽和状態になってきており(なっており)、
今後求められる価値は2や3へ変遷していくだろうということでした。
内面的な価値とはYoutuberのように、精神的、欲求的なワクワクを指し、
社会的な価値とは社会的起業のように、社会性の高い事業などを指します。
儲かる儲からないという枠組みではなく、情熱を注げられるかが重要ポイントですね。
番組内では7個のトークテーマがありました。
次に紹介するのは、最後のテーマである「国家は多層化する」です。
現在、国家という土台の上で私たちは生活をしています。法律やお金など。
ところが仮想通貨の登場により、国家に依存しないツールを人々は持てるようになりました。また、仮想通貨を支える技術にトークンがありますが、このトークンをやりとりすることで、個人間での価値交換が可能な時代になってきました。
仮想通貨がよくわからない方はこちらの記事をどうぞ。
すると、どんな世の中が予想できるか?
様々なコミュニティ(地域、企業、宗教、趣味など)が独自のトークンを発行する
ということもできるようになります。これは、コミュニティ内で新しい価値を作ることと同義なので、コミュニティ内だけで価値のやりとりが行えるようになりますよね。
国家に属するだけでなく、複数のコミュニティに属することができ、かつ、そのコミュニテイ内で価値交換もできるというわけですね。
コミュニティ毎に独自トークンを持つようになると、
とあるコミュニティでは現金、ここでは仮想通貨、ここでは現物交換という具合に、
いろんな決済手段を持つようになりますよね。
ということは、現在よりもお金を使うという感覚は薄まるようになると思います。
現在は、自分が求める価値をお金(値段)という数値情報に変換して、
価値の中であれば購入、外であれば購入を控えたり、値下げ交渉をします。
ところが、コミュニティ毎で価値を測るツールが変わることになると、
数値情報に変換できないものも出てくるでしょうから、
何を持って判断するようになるかというと、個人への信用ではないかと予想されます。
「この人が言うなら大丈夫」、「この人が言うならやめておこう」という具合に、
情報判断の基準が個人への信用になっていくと思います。
どうやって個人の信用を測るかは私もまだわかりませんが、
どれだけコミィニティに属しているか?なども影響してくるのではないかと。
また、その人はどんな価値を提供しているのか?をその人のブログや動画などを元に、
判断するようになっていくのではないかと思います。
個人の信用が価値に変わる時代がもう始まっているように思えてなりません。
さて、今回は佐藤航陽さんのBookPicksをテーマにまとめてみました。
私は今回のBookPicksを視聴して、今から備えることとして、
どれだけ自分を表現する手段を持つかが大事になるなと思いました。
私にとって、その手段のひとつはこのブログです。
ブログでなくても、Youtuberのように動画などを使って、
自分の考えや興味を表現することでその人の人となりが垣間見れたりしますよね。
ただ、よく考えて発信しないと自分の首を絞めることにもつながります。
今から何を備えるか?ぜひ皆さんも整理してみてください。
しかし、佐藤さん、2014年からすでに考えていたのですね・・・
BookPicksのアーカイブはこちらから。
佐藤さんの著書、「お金2.0」はこちら。
===2018/1/12 追記===
NewsPikcsにて佐藤さんが価値主義について話していました。
そちらを読んで、価値とブロックチェーンについて書いたのが以下のブログです。