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センスに翻弄されないための「こだわり」という地盤固め

ジビエ

どうも、佐々木(@moto_ssk)です。

私事ではありますが、先日、結婚記念日を迎えました🥂

祝い事のときは必ず訪れるフレンチのお店がありまして、今回も結婚2周年のお祝いに食事をしてきました。

料理の合間をぬってシェフと話したとき、シェフが発したこの言葉がとても印象的でした👇

飲食業界はセンスのあるやつほど早く消える

よくよく話を聞くと、要するに、センスだけに頼ることはリスキーでしかない、ということでした。

これってすごい面白い話だなあと。

テレビや雑誌というメディアの影響もありますが、人気シェフや人気店って他とは違う斬新な切り口のメニューを用意していたり、シェフ独自の発想で考案されたメニューだったりと、センス万々歳な部分があるんだろうなと思ってたからです。

なんでもそうかもしれませんが、味付けが上手だったりすると「センスあるね!料理人になったら!」なんてチヤホヤされるじゃないですか。

そんな感じで捉えていたこともあって、シェフのこの言葉がとても印象に残ったんですね。

シェフと話していると、「自分の足でどれだけ稼ぐか」なのかなと。

料理人もアーティスティックな一面を持つ職業だと思いますが、自分の足で知る、自分の舌で知る、自分の目で知るってことが実はとても大事だと感じたんですね。

そして、それと同じくらい「こだわり」も大事だと。

このシェフ、春ならこの食材、秋ならこの食材と「ぜったいこの季節はこの食材でいく」という譲らなポイントを決めてるんだそうです。

また、ジビエ料理も猟期に合わせて「この時期はこのジビエ」と決めているんだとか。

「ジビエって苦手な人も多くないですか?」と聞いてみたところ…

そうですね。多いです。多いですが、素晴らしい食材は生臭さなどを感じにくいんですね。
それを知ってほしいんです。普段馴染みのない食材でも、調理次第でとても身近に感じたりもする。
そのような、お客様にとって新しい発見をいかに作るか、いかに違和感なく召し上がっていただくか、そこにこだわっています。

と。そう、とてもこだわりが強いんですね。

「こだわりが強い」と聞くと、融通がきかないというネガティブなイメージもついてまわります。

ただ、視点を変えれば「余計なことをしなくて済む」という一面でもあることに気づきます。

「こだわり」という地盤があるからこそ、地に足つけて勝負することができる。

鹿肉を食べながらそんなことを考えていました。

次の祝い事のときは、また、このシェフに会いに行こうと思います。素敵な記念日になりました。