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ニコライ・バーグマン氏の『未来の花見』にみるテクノロジー×アートの未来

ニコライバーグマン、花見

太宰府天満宮で2018/3/29から4/1まで開催していた「HANAMI 2050」。

手がけるのはデンマーク出身のフラワーアーティストのニコライ・バーグマン氏(@nicolaibergmann)。彼の詳細はプロフィールサイトで確認してほしいのですが、『北欧と和を融合するフラワーアーティスト』という代名詞が示すように、彼の作品は日本人の精神性や美意識の影響を受けているそうです。

今回の展覧会が3回目の開催で、テーマは「未来の花見」。テクノロジーとアートの融合を垣間見ることができました。

未来の花見とはどんな花見?

ニコライ・バーグマン氏が手がける「未来の花見」を見て思ったのは、何気ないモノもひと手間加えるだけでアートに変わるということです。

例えばこちら👇これは何かと聞かれば「椅子」なんだけど、花をあしらうことでひとつのアートに。

ニコライバーグマン、花、花見、未来

他にもこちら👇

これは花がデジタルコンテンツになっている作品。グリーンウォールと呼ばれる壁は自然の葉です。自然のものと自然でないものを掛け合わせることで新たな価値をクリエイションしてます。

テクノロジー自体がアート化していく

アート×テクノロジーと表現すると、テクノロジーが融合するという印象を持ちますが、テクノロジー自体がアートという考え方も当然あるでしょう。

平昌五輪のドローン演習なんかはまさにテクノロジーのアート化だと思います。

「Pixie Dust」も音響場による物体浮揚技術を使った空中スクリーンです。

トランスヒューマニズムもある意味アート?

テクノロジーが進歩することで注目を集めるようになったのが「トランスヒューマニズム」。

トランスヒューマニズムは科学技術を使って人間の身体や認知能力を進化させていく思想です。わかりやすく言えば人間と機械の融合です。

イギリスのヴィクトリア・モデスタ氏(@VIKTORIAMODESTA)は義足のアーティストです。彼女が先の尖った義足をつけて踊るミュージックビデオ「Prototype」は900万回以上再生される人気ぶりです。

これまでの「義足」と言えば、失われた足の機能を補うものという認識のされ方だったと思うのですが、テクノロジーの進歩により、補うだけでなく人間の能力を大きく拡張するものに変わってきています。

まとめ

僕はアートの世界は全く詳しくなく、ほとんど無知なのですがテクノロジーを入り口に興味を持ち始めています。テクノロジーが融合することで、これまでのアートにはない、新しい価値観や概念をクリエイションすることができます。

対人間についても同様で、ヴィクトリア・モデスタ氏のように機械と身体を融合した新しい価値を作ることもできます。トランスヒューマニズムをどのように捉えていくのかはこれから大きなテーマになるでしょう。

アートは概念を壊すものと捉えると、これからのアートはテクノロジーと表現することができるのかもしれません。