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二元論より「グラデーション論」で捉えてみる

gradation

最近、二元論で表現するのは限界になってきてると思うようになり、こんなツイートをしました。👇

例えば、

  • 男性 or 女性
  • AI or 人間
  • ワーク or ライフ
  • 仮想通貨 or 法定通貨

など、こっち!そっち!と無理に当てはめること自体、無意味なことが増えてきたと思います。

価値観が多様になり二元論じゃ表現しきれない

今クールのドラマの中で個人的にめちゃハマってるドラマの「隣の家族は青く見える」。このドラマでは多様な価値観を勉強できます。例えば、登場人物にLGBTのカップルがいます。LGBTカップルをドラマで描くということ自体、数年前では有り得なかったことのように思います。

それだけ「LGBT」が社会に浸透してきていると言えますし、渋谷区を皮切りに多くの自治体で同性パートナーシップ宣誓制度が導入されています。今年2月には福岡市も2018年度から同制度を導入することが発表されました。

性別ひとつとっても「男性 or 女性」という二元論では表現できません。「AI or 人間」についても同様で、AIが登場したからと言って全ての仕事がAIに奪われるわけではありません。二元論はある意味、”極論”でもあるので、二元論で表現すると大きく意味を削り取ることにも繋がります。

全体最適よりも個別最適が求められる?

facebookやTwitter、Youtubeを通して自分の意見や価値観を主張しやすくなりましたよね。これはテクノロジーによって、マイノリティな事も顕在化するようになったと表現することもできます。

テクノロジー(主にインターネット)が進歩する以前の市場では、企業はマジョリティにウケるモノを提供すればある程度問題なかったと思います。マイノリティに合わせてるとコストも高くなりますし。

ところが、現代はモノを消費(所有)するより、コトやサービスを消費する時代です。シェアリングエコノミーが流行ってるのが良い例です。サービスのライフサイクルが早いので、全体にウケる解を探すことはスピードが遅く、市場機会を逃すことに繋がります。

価値観が多様化している現在、局所的なニーズに応える個別最適を目指す方が案外継続性は高いのかもしれません。

自分の手でライフをデザインする

価値観が多様化しているということは、生き方も人それぞれで構わないと言えます。というか、本来、生き方なんて人それぞれでいいわけですが、世の中(主にマスメディア)が作る”幸せ”に自分を当てはめようとしてきたのが「これまで」だと思います。

Youtuberが生計を立てることができたり、最近では「Voicy」という個人ラジオ的なサービスも出てきているように、自分のライフスタイルに指示を得ることができるようになっています。

仕事だって「会社員 or フリーランス」という二元論でなく、どっちもしていいわけだし、むしろ興味あることに色々取り組んでいる方がリスクヘッジという意味でも良いわけです。そうなってくると、「自分の状態(取り組み)を何かしら言葉に落とし込んで説明できるようにしないと」と思い過ぎる必要もないと思います。

なんでもありなので、自分のライフを自分でデザインする方が精神衛生上も良い気がします。

まとめ

価値観が多様化していることで、その状態に何かしらの言葉を設定すること自体難しくなってきてると思います。無理に言葉を当てはめることで意味が損なわれる危険性もあります。

なんでも二元論に落とし込むのはもはや限界になっているので、グラデーションで捉える方がいいんじゃないかと思います。「グラデーション」論とでも言いましょうか。要するに“あわい”です。