「大人になればなるほど意識的に初体験を積んでいかないといかんな〜」
先日、劇団四季のリトルマーメイドを観覧したときにそう感じました。
今までミュージカルを観たことはほぼ皆無だったのですが、映画を観終わった時には無い感覚の数々。演者の歌声、表情や声質で作る感情、体全体で感じる音楽、など久々に鳥肌が立ちました。同時に、もっと早くミュージカル観ればよかったなと思いました。
どうしても初めてのことを前にすると、こんな感じだろ〜と自分の尺度で判断してしまいますが、実際に経験することで自分の言葉として人に伝えることもできる。
初めてを体験することって大人になればなるほど大事だなと思うわけです。
そして、そんな大人に子供たちは強く影響を受けるんだと思うのです。
ソニー生命保険が発表した調査結果によると男子中学生、女子中学生が将来なりたい職業TOP3は以下の通りです。
男子中学生
1位 ITエンジニア・プログラマー
2位 ゲームクリエイター
3位 YouTuberなどの動画投稿者
女子中学生
1位 歌手・俳優・声優などの芸能人
2位 絵を描く職業
3位 医師
参考:将来なりたい職業、男子中学生3位に「YouTuber」1位は? | リセマム
どういった聞き方をしたかにもよりますが、子供たちが描く夢の多くは職業です。
大人になれば皆気づくことですが、職業はいち手段に過ぎません。
しかし、この思考がズルズルと続き、就職を考える際に“やりたいこと”という名のもと、実際には職業(もしくは会社)を必死になって探すことになるんだと思います。
自分のことを振り返ると親の影響はとても大きいです。親だけでなく自分にとって身近な大人(親戚、友達の親、近所の人、学校の先生)から少なからず影響を受けます。
少し前のデータにはなりますが、やはり統計的にも親の影響は大きいようです。
www.rbbtoday.com
一方で面白いデータもあり、子供の約7割が親と同じ職業には就きたく無いんだとか。
理由として多かったのは以下のようです。
「親と異なる仕事に就きたい」と答えた子供は686人。理由を尋ねたところ、31.6%が「やりたい仕事がきまっているから」と回答した。一方、「忙しそうだから」(21.1%)、「お金が稼げなさそうだから」(19.4%)という声も上がった。
親の影響は絶大ということですね。
誰だって好きなことを仕事にしたい。でも実際に働くと好きだけじゃやってけない。
社会を知ると子供の頃には見えなかった世界も当然知る場面に出くわしますから、
上記のように好きだけじゃやってけないと考えも至極当然だと思います。
ただ、子供が同じ世界を経験するかどうかはわからない。
というか、人によって感じ方は違うわけですから、自分が感じたことと全く同じことを他人が感じるとは限らないですよね?
ということは、それは自分の子供に対しても当てはまるはずです。
であるならば、忙しい、稼げない、などの自分の意見を職業の意見にしてしまうのは少し違うのかもしれません。
だって、子供はいつの時代もヒーローやスポーツ選手、医師など何かを救うかっこいい大人を求めてるわけです。
リトルマーメイドを観て、大人たちが本気で何かを創る姿はかっこいいと自分でさえ思いました。
もっと純粋で素直な子供たちからしたら、余計にかっこよく映るんだと思います。
かっこいい大人であり続けたいと自戒も込めて終わります。