今日のWBS(ワールドビジネスサテライト)はよかった。
SE(システムエンジニア)がアイデアソンに参加して、アイデアを創ることを経験するという話。アイデアソンとはこちらを参考に。(以下、引用)
「アイデアソン(Ideathon)」は、アイデア(Idea)とマラソン(Marathon)を掛け合わせた造語で、ある特定のテーマについて多様性のあるメンバーが集まり、対話を通じて、新たなアイデア創出やアクションプラン、ビジネスモデルの構築などを短期間で行うイベントのことを指す。
普段はSEということで、既にフレームが決まったものの中身埋めがメイン業務にも関わらず、何故フレームを作る方の経験を積む必要があるのか?
WBSでコメンテーターの人が終盤で話していたのですが、
これまでは問題解決力が最重要課題だったものが、今は解決するべき問題を発見する、つまり課題発見力が最重要課題になってくると思います。
これは共感できます。20年後はほとんどの仕事がなくなるとか、ロボットやAI(人工知能)が進出するようになるとか、いろいろ言われているようにルーティンワークは人がやる必要性がなくなってくると思います。ルーティンワークって解決方法が決まっているものと言い換えることもできるかと思います。
そうなると、問題解決力よりも問題は何か?を見つける力を持つ人材が必要になるのは言うまでもないと思います。
最近読んだ記事のなかで、今日のWBSの話とリンクする話があったので紹介します。
エンジニアのための経営学ということで、エンジニアも経営の視点を持つべきだという話です。理由は至って単純。問題解決力を持っている人が課題発見力も身につけたらかなり重宝されるじゃんってことです。
SEの仕事に限定して考えると、課題発見力よりも問題解決力がメインになると思います。
仕様を満たすために、何をする必要があり、どのようにすれば最小限のコストで実現できるか?
ここを考える力はエンジニアはかなり高いと思います。ただこれは考える対象が存在していることが前提になります。なので、1を100に高めていくことには長けています。
が、0から1を創る部分は接する機会が非常に少ないことが現状だと思います。
あくまで個人的な意見ですが、1→100は極端な言い方すると人間でなくてもできます。
人間でなく、ロボットや機械にやらせた方がミスがないですし、質も高いです。計算量、計算スピード、計算の精度はロボットに敵うわけがありません。
0→1を創る部分はいわゆる「創出」なので、計算対象を与える仕事になります。
0→1を創るためのプロデュース、ディレクション、マネジメントできる人がこれからは必要になると思いますし、そういう人がお金を稼ぐ人になるんだと思います。
だからこそ、エンジニア(つまり1→100の力を持っている人)が0→1の力を持つと重宝されるってことは納得がいくと思います。
何もないところから、質の高いものを生み出せるわけですから。
0→1を創れるようになるには、自分の得意分野(スペシャリストな分野)をまずは創ることが必要になる気がします。
どこかの分野で100の領域にいれば、あとは自分の得意分野とその他の分野を掛け合わせれば、それが「0→1」になるんだと思います。