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知識や情報が物理的な価値になる。ブロックチェーン技術と個人の価値。

言論空間とブロックチェーン

インターネットの発展や、情報端末の進化によって、
インターネットに接続しない日ってほぼほぼないんじゃないでしょうか。

気になることや調べたいことなどがあれば、
すぐにスマホやパソコンを使って検索できちゃいます。
検索結果の1番目や2番目の情報を見て、なんとなくわかったような気になる。

手軽さ故にその情報が嘘か誠か、そんなことは気にもならないかもしれませんね。

今日はこれからの情報発信について興味深い記事があったのでそちらを紹介します。

誰でも自由に情報発信できるが故の信頼性問題

SNSを通じて誰でも情報発信ができますよね。
それ故、発信している情報の信頼性がしばしば問題になることもあります。

今はどうかわかりませんが、数年前までは調べ物といえばWikipediaだったような気が。
自分が学生の頃、卒業論文や実験レポートにWikipediaまんまコピペみたいな話も
界隈でガヤガヤしてました。実際にこんな記事もあるほど。

Wikipediaはそもそも誰もが自由に編集できる百科事典のようなもので、
内容がすべて正しいかどうかは一旦度外視です。なので鵜呑みはまずいです。

自由さは同時にフェイクニュースの割合も高くなりがちですよね。

信頼性の高いプラットフォームをブロックチェーンで実現

誰しもが情報発信できる時代にどう情報の信頼性を担保するのか?
これに関して、先日NewsPikcsに興味深い記事がありました。

ブロックチェーンで偏りのない言論空間をつくる。平和な世界を願うAnanas | 世界のソーシャルグッドなアイデアマガジン | IDEAS FOR GOOD

記事中に出てきますが、Ananasとはイギリスの慈善団体です。

Ananasは、知識の多様性を奨励し、正直な議論と報酬を組み合わせることで異なる思想を持つグループの利害を調整することを主な目的とする慈善団体だ。Facebookなどでもフェイクニュース対策の機能はリリースされているが、Ananasは信頼できる情報を普及させるインセンティブとして暗号通貨を使用する。

利用者は「Anacoins」という暗号通貨を購入して情報を寄稿します。
そして、コミュニティ内の他メンバーから情報について支持を得たりすると、
その支持分を報酬として「Anacoins」で受け取れるという仕組みです。

これまでの情報発信と違うのが、情報投稿の際にAnacoinsが必要である点と、
投稿が支持を得たら報酬がもらえるという点ではないでしょうか。

自分の情報に物理的な価値が付くという形ですね。
ブロックチェーン技術を使って信頼性の高い言論空間を作るという取り組みです。

価値が可視化できる時代。どう価値を高めるか?

知識や情報というのは役に立つんだけど、なかなかお金に換金しづらい
というのがこれまでだとすれば、これからはブロックチェーン技術などにより、
物理的な価値としてやりとりが可能になります。

知識が価値になる時代になってきているとも表現できます。
メタップスの佐藤航陽さんが価値主義における価値について話しています。

価値主義というのは、お金は単なる「ツール」として、価値はあるけどお金にならなかったものを見直す考え方ですね。

何が価値になるかはわからないので、稼げるかという判断軸よりも、
自分が好きなことを突き詰めるとか、語れるほど熱中するものを作るとか、
自分自身のオリジナリティを磨くことが求められるのかもしれません。

まとめ

昨年仮想通貨が流行り、ブロックチェーン技術に大変注目が集まったと思います。
今年はブロックチェーンを活用したサービスがどんどん出てくるでしょう。

これまでの時代では価値(お金)にならなかったものが価値を持てる時代。
自分自身の価値を高めたいなら行動しろとガンガンに言われてる気がしてなりません。

最後に佐藤さんのお話の中で気になった部分を引用します。

佐藤 そうですね。ちょっと言い方悪いですけど、そもそも昔は兵隊を作るのが学校の役割だったので。
これからは「俺、何が好きなんだっけ」と。それを突き詰めていく。そこが重要じゃないかな。

今のお子さんの親世代の方々はずっと資本主義で生きてきた世代なので、
どう教えていくかが課題であるように思います。
今年はブロックチェーンを活用したサービスがどんどん出てくるでしょう。

ちょうど自分の世代が資本主義と価値主義の狭間にいると思うので、
価値の高め方を学んで実践していこうと思います。

価値ある情報を発信できるよう心がけて、今後もブログを継続していきます。