業務ハック勉強会はこれからのシステム開発について考える機会にもなりました。
業務ハック勉強会に参加してみて思ったことはこちらの記事に書いています。👇
ソニックガーデンさんの「納品のない受託開発」を調べていくと色々と思うことがあったので今回はそれを書きまとめようと思います。
受託開発はご存知の方も多いと思いますが、その多くが人月商売をしています。
人月商売とは、システムを作る上で何人がかりで何ヶ月かかる(○人月)という作業量を見積もり、1人日あたりの単価をもとに費用を決める商売です。(○人月×△万円/人日)
この説明からわかるように商売開始時点で期間が決まってるわけですね。なので商売開始時点で何を作るか?がある程度明確になっている必要性が出てきます。案件によっては期間を死守するためにデスマとも揶揄されるエンドレス残業という自体を招きかねないという…
顧客からすれば市場変化に柔軟に対応したいけれど開始時点である程度決める必要があるし、開発側からすればもうお金も期間も決まってるから要望は変えないで欲しい、変えるなら別途見積もりという、互いにベストな形でのマッチングは難しい一面も持っている商売だと思います。
受託開発に限らず、システム開発全般に言えることかもしれませんが、システムを作ってオワリって一面もあるんじゃないかと思います。受託開発だと、一次請け、二次請けと進むにつれエンドユーザから離れ、実際に使ってる様子も見えないこともあるので、どうしても”お客様のために”となりづらい。
でも、よくよく考えるとシステムは使ってなんぼなので、顧客も含めた全体像で見るとやっとスタートラインに立った状態です。使う中で「もっとこうしたい」「これは要らない」という意見が出てくるのは至極当然ですよね。ただ、「システムを改修するにはまたお金もかかるし、時間もかかる」と思ってしまうと、”今あるもの”に業務を合わせるという目的と手段のすり替えが起きる…
使いづらい👉改修・機能追加してほしい👉見積り👉お金がかかる👉改修・機能追加しない👉使いづらいけど我慢して使う👉業務効率が上がらない👉かえって下がる👉システム…いる?
みたいなこと起きてるんじゃないでしょうか。
今はホームページを自動で作るツールもあります。自分でカスタマイズできるアプリやサービスもあります。システム屋に頼らざる得なかった状況から自分でもできる状況になってきています。
言われたモノを作るという価値は薄れてきてます。それならAIに任せます。ミスしないし。
テクノロジーが進歩してきているからこそ、顧客が言ってこない(認識できていない)ことを汲み取ってきちんと言うであるとか、なんのためにシステム化するのか?システム化して何をしたいのか?をしっかり話し合うだとか、対話することの価値が高まっているような気がしてます。
ソニックガーデンさんの「納品のない受託開発」については以下の記事が参考になりました。3つの記事に渡って連載されてるので一通り読んでみるとシステム業界のビジネスモデルの課題や可能性がわかると思います。
求めるモノが手に入る状態はオワリじゃなくハジマリなので、街のお医者さんじゃないけど継続的に寄り添ってく“かかりつけエンジニア”ってスタンスが求められるのかもしれませんね。