私事ですが、当ブログは前回の記事で100記事を迎えました。
最近は文章を書く事に楽しさを感じるようになってきました。
仕事で講師をしているので口頭で伝える経験は積んできています。
それと同じくらい文章で伝える力を着けていきたいなと思っているこの頃です。
そこで先日福岡で開催された広報に関するイベントに参加してきました。
広報業界30年以上の方が中心となり、ヒト・モノ・コトを報せる”しかけ”を学ぶ「カクシン」という名の全員参加型のイベントです。
イベントを通して学んだ事をつらつら書きまとめたいと思います。
イベントに参加してまず印象に残ったのが広報って何?という部分。
「広報」ってどんな仕事をするイメージですか?
イベント参加前は「広報=自分たちの取り組みを伝える仕事」というイメージでした。
登壇者のひとりである山崎 祥之さんは「広報=“伝える”を”伝わる”に変える仕事」と。
なんかいきなりカッコイイです。
言葉がキラキラしているというか、言葉遊びが巧みというか。
“伝える”というのは主体が自分で、自分都合の語りかけの域を超えていない。
“伝わる”というのは主体は受け手。
受け手が他の人にも勧めたい、教えたいと行動を起こす種を作る。
“モノづくり”と同じか、それ以上に”コトづくり”は大事。
これは辞書を引いても、検索してもなかなか出てこない感性ですよね。
広報に対してグッと興味が高まりました。
今回の「カクシン vol.1」で面白い取り組みだと感じたのは、
参加者のお一人のお悩みについて参加者で企画会議をしてみるという時間。
何より面白かったのが登壇者の脳みそを垣間見れることでした。
会議開始早々にもうひとりの登壇者である中村 修治さんの問いが印象的でした。
「まず、この取り組みの出口は何ですか?」
広報にとって大事なことは一過性の出来事で終わらせないことであると。
メディアに認知されることが目的になるとすぐに萎んでしまうそうです。
などなど、まず出口を考えて筋を考えていくことが大事であると学びました。
面白かったのが「Public の本質をしっかり見る」という視点です。
PRとは Public Relation の略語です。
直訳すると「Public と関係性を作る」。別の言い方をすると「Public に寄せる」。
つまり、Public の本質をしっかり見る必要があります。
ここでいう Public とは “普通の人“ です。
など、しっかり見極めてストーリーを作っていく。
ここで気をつける事は、送り手がストーリーを作り過ぎないことだそうです。
PRで大事なことは、あえて余白を残すこと。
余白から予想だにしない変化が起きることもあるそうです。
「カクシン」は1時間半のイベントでしたがあっという間に過ぎて行きました。
やはり30年以上携わっているお二人だけあって着眼点がとんでもなく多い。
企画会議を通してお二人の脳みそを垣間見れたことが素直に楽しかったです。
山崎さんは、広報は勘所がわかればできる仕事だともおっしゃっていました。
ここである疑問を抱きました。
これからAIが多くの仕事を代用していくようになるが広報はどうなのかと。
AIが小説を学習して、小説を書いてみるという取り組みは既にあります。
ということは、文章を書くことはAIができることでもあるわけです。
広報とAIはどう棲み分けしていくのか?
次回はそのあたりも触れるそうなので今から楽しみです!