「で、結局言いたいことは何?」と言われた経験がありませんか?
仕事におけるコミュニケーションでよく出てくる報・連・相。
普段どのような意識で、報・連・相を行っていますか?
気合いと情熱だけで報・連・相がうまくできるようになればいいですが、そんな簡単なものじゃない。自分だけの力で解決できる問題でもありませんし。
ただ、やはり多くの人がぶち当たるだけあって、上手なコミュニケーションを取るためにいくつか手法があるようです。誰も困ってなかったら手法なんてわざわざ考えないですね。ありがたいありがたい。
今回はPREP法とDESC法を紹介します。
PREP法は、話の要点を明確にする際に適した手法だと思います。
名前の由来ですが、Point、Reason、Example、Point の頭文字から来てます。
まず要点を話し、その理由を話し、具体的な内容を話、最後にもう一度要点を話す。
会議の場などで使えそうですね。
例えば、
P:暗記を行う際、一夜漬けすることはあまり効果がないようです。
R:学生100人にアンケートを実施したところ、50人が一夜漬けと回答しました。
E:しかし、記憶は睡眠中に定着します。
P:一夜漬けでは記憶が定着する睡眠を確保できないため、暗記には効果がありません。
というような感じですね。最初と最後に要点があるため、聞く側も要点を押さえながら聞くことができます。
DESC法は、自分の意見を主張する際に適した手法だと思います。
名前の由来ですが、Describe、Express、Specify、Choose の頭文字から来てます。
Describeは「事実や状況の描写」、Expressは「表現」、Specifyは「提案」、Chooseは「提示・選択」です。
交渉の場とかで使えそうですね。
例えば、
D:イベントを開催するにあたり明らかに参加者が足りません。
E:参加者を確保するためにSNSの発信だけでなく電話やメールで個人に直接依頼をする方法も必要かと思います。
S:そこで反応が良さそうな友人・知人をリストアップしてみました。
C:まずはリストの中の1割に連絡をしたところ、参加と回答してくれたのはそのうちの半分でした。取り組んでみてはどうでしょうか?リスト作成はお手伝いいたします。
というような感じですかね。まずは描写することで何が問題なのか?相手にも理解してもらうことができます。
PREP法とDESC法について簡単な例を交えて紹介してみましたが、共通することは相手の聞く準備を作る部分かなと思います。
ただやみくもに自分の意見を主張したり、述べても意味がありません。
コミュニケーションは相手があって成り立つもの。その相手に「理解してほしい」を押し付けるのではなく、自分から「理解してもらえる準備」をしてあげることが大事だと思います。
また、手法には必ず背景と目的と特徴があります。
使うためには使い方を知ることも、またひとつ大事なことだと思います。