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【無意識の整え方】感覚に意味を求めずただ受け止める

無意識と森

今回は【無意識の整え方】に収録されている無意識を整える4つの対談の中から、
3つ目の「森と無意識」を取り上げて整理していきたいと思います。
(2つ目の対談「仏教と無意識」についてはこちら

今回の対談相手は森で過ごすプログラムをなさっているコーチングのプロです。
なぜ森で過ごすようになったのか?森はコーチングにどんな影響を与えるのか?

森と無意識の関係について見ていきたいと思います。

「そこはかとない不安」から「根拠のない大丈夫感」へ

コーチングとは何かご存知でしょうか?
コーチングとは対話を通じて相手が目標達成できるようサポートするものです。

コーチングの結果、クライアントはイキイキして元気になるんだけれども、イキイキの奥に不安の影が付きまとっていることに気づいたそうです。この「そこはかとない不安」はどこから来るのか色々考えた末、ふと森へ行ってみようと思ったそうです。

するとクライアントの「そこはかとない不安」が小さくなるのを感じ、これまでと何が違うかクライアントに尋ねると「なんか大丈夫な気がする」と返ってきたそうです。

「そこはかとない不安」を「根拠のない大丈夫感」へ変える不思議な力が森にはあると感じたそうです。

感覚を開くには「ゆっくり」取り組む

この不思議な力の正体に森が感覚を開いてくれることが関係しているんじゃないかと考えたそうです。森を歩くと土の柔らかさを感じたり、土の匂い、木々や葉の擦れる音など普段使っていない感覚が研ぎ澄まされ、いろんな事を自覚しやすくなるそうです

そして、感覚を開く上で大事なことは「ゆっくり」取り組むことだそうです。

今の世の中は早く結果を出した方が勝ち的なルールがあり、なんでもかんでも効率やスピードを求めてしまいがちですよね。実際、日常生活でも様々な感覚を受信しているはずなのに急いでいるあまり無意識に切り捨てて自覚できてないかと思います。

森は「感じる力」を大きく、強くするための場所なのかもしれませんね。

感覚が開くとは無意識へのアクセスが開くこと

対談の中で非常に面白い一文があったので引用します。

目や鼻、足、手、皮膚からあらゆる情報が入ってくるんですが、その中の何かがパッと意識される。なぜか気になる。突然、思いもよらない考えがやってくる。これは全部無意識の働きで、開くんだと思います。

リラックスしている状態って無意識に感じたことを受け止める準備ができている状態なのかもしれません。「感じる」というのはまさにこの状態かもしれません。

ここで大事なことは意味を探さないこと、無理に紐解こうとしないことだそうです。

感じたことに意味を求めると、自分が認識している部分で解釈してわかった気になるそうです。感じたままの状態で止めておくことで、思いもよらないタイミングで紐解かれることがあるので、そのままにしておくのが良いそうです。

感覚はただ受け止める事が大切。無理に意味を求めない。ふむ、なるほど。

まとめ

なんでも合理的に解釈したくなりますが説明できない感覚ってやっぱありますよね。
思い返してみると「好き」とか「面白い」をうまく言葉にできないときってあります。

一方で「不安」とか「恐怖」などネガティブな感覚も言葉にできないときがあります。
悩んでも仕方ない事に悩んでしまい、答えのない解決策を探して疲弊したり…

改めて、人は(自分の事も含め)かなりの部分をコントロールできないことがよくわかりました。コントロールできないことを考えても仕方がないですね。

わからないことはどうしようもないので自分ができることだけやる。
あとは流れに身を任せる。その代わり、できることは徹底してやる。

これくらいでちょうどいいのかもしれませんね。
今回の対談を通して自分の素直な声(感覚)を残しておこうと思い、2月から日記をつけるようにしました。ただ、受け止めたいと思います。

次回は最後の対談である「医療と無意識」について整理します。では。