年末に読書についてのブログを書いたのですが、周りからリアクションをもらうことも多く、より一層読書が楽しくなってます。
これまでの本選びは好きな作家や興味を持っている分野など自分基準でした。
が、改めて本棚を見ると本(ジャンル)に偏りが出てました。無意識のうちに…
読書会などに参加するようになって、新しい読書スタイルが出来つつあります。
それは友人や知人が紹介する本を読んでみること。
今回は知人に紹介していただいた本の中で自分の感覚が拡がった一冊を紹介します。
ズバリ、【無意識の整え方】です。
面白すぎたので何回かに分けて整理しようと思います。今回はイントロ編です。
いきなり面白かったのがコレ(↓)。
人間は指を動かそうとするとき、「動かそう」と意識する働き(意識)と、脳が筋肉を動かせと指令する働き(無意識)では、脳の指令の方が「動かそう」という働きよりも0.35秒も先だった。
つまり、無意識は意識よりも0.35 秒も先に働いているということです。
普段、自分で決めて行動したと思い込んでいるけれど、実はその決定を下しているのは無意識で、0.35秒後に「自分が決めた」と記憶しているということになります。
著者は無意識が先に働くことについて『受動意識仮説』と呼んでいます。
「無意識が先に働いている」ってなんて面白いんだと思ったのですが、
無意識を整える(意識する)ことは今まで考えたこともないですし、
受動意識仮説を借りれば、「無意識を意識する」ことについても先に無意識が働いているということになるので「無意識を整える」とはどういうことかと疑問が生まれます。
本の中では「無意識」について4つの対談が収録されています。
それぞれ、対談の相手はその道のエキスパートです。
「無意識」とどのように関わり、整えているのか、とても参考になりました。
最近はAIやIoTのことに興味が強く向いていて、昨日も興味深い記事を読みました。
AIが倫理を身につけるための研究をしていこうという内容です。
本の中でも著者が触れていますが、「無意識」を考えるようになった原点は
ロボットに心を持たせるにはどうしたらいいかという問いです。
ロボットが心を持つということは、人間の感情のメカニズムを理解するということでもあります。
まさに映画「アイ・ロボット」の世界です。
そんな世界がやってくる時代に生きていると考えるだけで面白いです。
同時に、自分は何を備えるのか必死になって考えないといけない気がしています。
「無意識の整え方」はこれまで触れてこなかった世界観、分野ということもあり、
自分の知的好奇心の蓋がひとつ空いたような感覚になりました。
内容は改めて紹介するとして、この本に出会って宗教を学んでみたいと思いました。
最近だと中国にて霊長類のクローン作成に成功したニュースもありました。
「人」とは何か?という再定義が必要になってくるんじゃないかと思っています。
「そもそも人間とは何か?」「生きるとは何か?」「心とは何か?」という、
抽象的な概念は人によって様々だと思います。
だからこそ、信仰心などの原点にある宗教について勉強してみたいなと思いました。
信仰ってある意味「無意識」だと思うんです。
次回は「合氣道と無意識」の対談について紹介しようと思います。では、また。